■概要
後天性に発生する原因不明の脱毛症です。円形の脱毛斑が頭部のみならず全身のどの部位にも発生します。
【単発型】
脱毛斑が1ヶ所
【多発型】
脱毛斑が数カ所
【全頭型】
頭部全体が脱毛
【汎発型】
頭部のみならず全身の毛も脱落
【蛇行型】
側頭部から後頭部にかけ帯状に脱毛
■原因
原因は不明だが自己免疫疾患の1つと言われています。
多くの患者さんは、ストレスが原因で発生すると思われがちですが、多くは関係なく始まっています。円形脱毛症の頻度は人口の1〜2%とされています。これはアメリカでも同じで社会情勢が変わっても変化がありません。患者さんの約2割程度に血縁のある家族にも円形脱毛症があります。つまりなりやすい素質が遺伝するという事も考えられるとされています。
■治療
病気が始まってからの期間と脱毛面積に応じて治療法を決めていきます。
軽症例
ステテロイドやカルプロニウム塩化物水和物などの外用療法やグリチルリチン、セファランチンの内服療法を行います。
重症例
ステロイド局注
また、広く脱毛して6ヶ月以上も続いている場合は、局所免疫療法が適応になります。必要によっては、総合病院へ紹介し治療となる場合があります。
よくある質問
Q1何歳ごろに多く発生しますか?
どんな年齢でも発生しますが、患者さんの25%は15歳以下で始まり、全頭型や汎発型なども小児に多くみられます。
Q2男女差はありますか?
男女差はありません。