粉瘤(アテローム)とは
粉瘤とは、皮膚下に袋状の組織ができ、そこに垢・皮脂が溜まることで発生する良性のできものです。
粉瘤の原因は?
粉瘤は、皮膚下にできる袋状の組織に垢・皮脂が溜まって発生します。
なぜ袋状の組織ができるのかということについては、はっきりしたことが分かっていません。一部に、外傷、ヒトパピローマウイルスの感染が原因と推定できる症例がありますが、ほとんどは原因不明です。
粉瘤ができやすい人
粉瘤は、女性よりも男性にできやすいことが分かっています。
また、「粉瘤ができやすい体質」というものがあり、その場合は繰り返してしまうことがあります。
袋状の構造物ができる原因が解明されていないため、予防も難しいのが現状です。
粉瘤の症状
- 数mm~数cmのドーム状のしこり
- 弾力がある
- 中央部に小さな黒い点として穴が認められることも
- 強く圧迫すると、潰れてドロドロとした内容物が出てくる
- 通常は痛み、かゆみなどの症状はない
- 細菌感染・炎症を起こした場合には赤く腫れ、痛みが出る
粉瘤の治療
炎症性粉瘤の場合
潰したり、細菌に感染したために炎症を起こした「炎症性粉瘤」の場合には、抗菌薬を内服して炎症を落ち着かせます。
また、膿が溜まっている場合には切開をして排出を促します。
また、膿が溜まっている場合には切開をして排出を促します。