虫に刺されて腫れている・
赤い…対処法は?
昆虫、クモ、ダニなどに刺されたり咬まれたりして起こる皮膚炎のことを一般に「虫刺され」と言います。
蚊に刺された時などは放っておくという人がほとんどかもしれませんが、虫の種類によっては皮膚科などでの治療が必要になることがあります。また、虫刺されではなく他の皮膚疾患が起こっている可能性もあります。
少しでもおかしいなと感じた時には、お早目に当院にご相談ください。
虫刺され(虫刺症)とは
虫刺されとは、虫に刺されたり咬まれたりしたために起こる皮膚炎のことで、正式には「虫刺症(ちゅうししょう)」と言います。
腫れ、かゆみ、赤み、痛みなどの症状が見られます。
虫に刺された時の治療
虫刺されの場合には、主に以下のような治療を行います。
塗り薬
炎症を抑えるステロイド外用薬を主に使用します。
非ステロイド性外用薬を使用することもあります。
内服薬
かゆみを伴う場合には、抗ヒスタミン薬の内服を行います。
掻きこわしを予防するという意味でも、かゆみを抑える治療は大切です。
抗生剤
とびひなど細菌感染が起こった場合には、抗生剤の外用や内服を行います。
虫刺され(虫刺症)の
予防・対策
虫刺されを予防するには、以下のような点に気をつけることが大切です。
虫のいる場所に近づかない
山や林はもちろん、水辺、植物園、農園など、虫がいる場所に近づかないことが何よりの予防となります。
こういった場所に行く場合いは、次にご紹介する対策を徹底しましょう。
肌を露出させない
肌を露出させないことで、虫刺されを防ぐことができます。ただ、薄くぴったりした生地だと、服の上から刺されてしまうこともあります。ある程度厚みのある上着で、虫刺されを予防しましょう。長めの靴下、手袋、帽子、ネックウォーマーなども有効です。手首・足首などの皮膚の露出を見落とさないようにしましょう。
夏場はどうしても服は薄いものが選ばれますが、皮膚との間に空間ができる、通気性の良い上着などを羽織るようにしてください。
虫よけグッズを活用する
虫よけスプレー、虫よけシール、虫よけランタン、蚊取り線香など、市販されている虫よけグッズをうまく活用しましょう。
お子様の年齢によっては使用できないものもありますので、対象年齢をよくご確認の上、ご購入ください。自然由来成分を使ったものがおすすめです。